HEMSってなに?


住宅を考える時にHEMSは必須の条件となりました。

地球温暖化防止に向けた取組みが世界的な課題として認識されており、エネルギー関連の環境ビジネスが飛躍的に拡大しています。

今後ますます普及が見込まれる再生可能エネルギーを活用する上で、HEMSの普及が推進されています。

 

「HEMS」は、「ヘムス」と発音します。

「home energy management system」の頭文字を取ったもので、日本語でも「ホーム・エネルギー・マネジメント(管理)・システム」と呼ばれています。

一言で説明すると、センサーやITの技術を活用して、住宅のエネルギー管理、「省エネ」を行うシステムを指します。

 

「HEMS」で実現できることは、大きく分けて2つ「表示」と「制御」です。

どれだけのエネルギーが、いつ、どこで、何に使用されているかを「見える化」するのが「表示」です。

そして、家中の機器を一括してコントロールして、自動的にエネルギー使用量を最適化したりするのが「制御」です。

 あらかじめ最大使用電力を設定しておけば、家の総使用電力が設定量に達したときに、遠隔操作または自動でエアコンの温度設定を変えたり、優先順位の低い機器の電源を切ったりすることができます。

 

このシステムは世界的不況の中、経済対策として用意されている多額の公共インフラ投資によって高められ、近年のIT技術やET(エネルギー技術)の進化により加速化しています。

温暖化、エネルギー保障、経済対策、技術革新などが期を同じくした今、分散型、参加型のエネルギー時代が幕開けようとしています。

HEMSは低炭素化革命の要であり、集中電源から分散電源、再生可能エネルギーへの転換、消費者も参加する双方向の電力・情報網への転換を実現します。

 

今、住宅を考えるとき省エネを念頭に置くのは当たり前となっております。その先駆けがHEMSなのです。

 電力・エネルギーの見える化。これは住宅のスタンダードになりました。


2020年省エネ住宅義務化

資源エネルギー庁によると、部門別最終エネルギー消費では、1973年度の消費量を100%とした場合、1998年の段階で、民生・家庭部門の消費量は217%にまで達しています。

それに対し、従来から省エネ法などでエネルギー消費の削減を課せられてきた産業部門では、106%です。

産業部門は既に「省エネルギー済み」なのです。残る省エネポイントは民生・家庭部門なのです。

京都議定書でも日本に課された6%のCO2排出削減(90年比の2008~2012年の平均排出量)を実現するためには、民生・家庭部門での省エネが必須なのは明らかです。

 

そのために、政府もHEMSの普及促進を図っています。

2002年発表の「地球温暖化対策推進大綱」や、2008年に改定された「京都議定書目標達成計画」のなかでも、HEMSの開発・普及の必要性が述べられています。

 

米国では、オバマ政権の推進する「グリーン・ニューディール政策」によって、センサーとIT技術を利用した次世代電力網の構築が始まっています。電気使用量の「表示」を可能にする「スマートメーター」や、電力供給量を自動調節できる「スマートグリッド」の導入もはじまっています。

 

日本国内では、一次エネルギー消費量をベースに「省エネ基準が改定」。同時に住宅性能表示基準も改定されました。

新しい省エネ基準は、2020年までにすべての建築物に適合義務化の予定です。

また、省エネ基準よりも10%省エネの誘導水準レベルの建物には、「低炭素住宅」としての認定制度も開始されました。

更にレベルアップしたのが、「ゼロ・エネルギー住宅」。一次エネルギー消費量が正味ゼロ(概ねゼロ)となる住宅です。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)とも言います。2020~30年には、このゼロ・エネルギー住宅を新築住宅の標準にしようという考えです。

その上を行くのが、LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)。建築時のCO2排出量を削減し、創エネ量を多くすることで、将来的にCO2収支をマイナスにまで持って行く住宅です。

これら省エネ基準のポイントは、「一次エネルギー消費量」をベースにしているということです。これは、簡単に言えば、「建物の燃費」です。建物の断熱性能、設備の消費エネルギー量、太陽光などの創エネルギー量を、自然界に存在する一次エネルギーに換算して表示します。今後、国では建物の省エネの評価は、この「年間一次エネルギー消費量」を、統一のものさしとしていく方針です。

省エネ住宅でないと、建てられないという時代になるということです。

2020年には改定される省エネ基準の適合義務化、そしてゼロ・エネルギー住宅は義務ではないですが、新築の標準となります。

義務化は徐々に進行していきます。大規模建築物、中規模建築物、住宅の順で、2020年に適合義務化へと持って行く方針です。(国土交通省ロードマップ)

 

そして2030年には新築住宅の平均で、ゼロ・エネルギー住宅の実現を目指します。

つまり!!住宅購入を考えて人も、住宅を造る人も、住宅にHEMSは必須の条件となりました。

 

しかし、「名前は聞いた事がある」「単なる省エネ機器でしょ?」

「高そうなので手が出ない」「大手のハウスメーカーに任せておけばいい」等々。

まだ浸透しているとは言いがたい状態です。

しかし、大手ハウスメーカーでは標準仕様となり家電メーカー製品も出そろいました。

世界的にエコに取り組んでいる今、日本政府、省庁、メーカーも真剣にエコに取り組んでいます。

その為の優遇措置や補助金も次々に発表されています。


住まい・生活を考える時に住宅エコであるHEMSなしでは損をするのです。


HEMSとサービス

HEMS普及や住宅販売の為には、「エネルギーの見える化」という目的では弱い!

とHEMS研究各員と関係省庁は考えています。

ENABLE有限会社は多くの中小工務店やエンドユーザー(お施主様)と接する機会があります。

設計段階で一番最初に「予算の都合」で削除されるのがHEMSという現実があります。

HEMS設置より玄関床素材のグレードアップが優先されるのです。

 

なぜでしょう?

HEMS=エネルギーの見える化

確かに重要な事です。しかし、住む人にとっての利点が見えないから普及につながっていないのです。

ハウスメーカーでは、住宅にHEMSは付いていて当たり前!の考えからオプション設備ではなく標準設備として住宅購入の際、勝手に付いてきます。

 

しかし、住む人に魅力を感じてもらう為に開発研究者はHEMSに付随するサービスの充実を考えています。

 HEMSで家電をコントロールする。

それによって、

  • 外気と室内の温度差を計算して、「自動でエアコンをON」または「窓開放を促すメッセージ」
  • 夕方暗くなると室内照明を「適切な照度で自動的にON」
  • 使用電気料が上限に近くなると「IHクッキングヒーターの火力調整」
  • 使用電気料が上限に近くなると「洗濯乾燥機の乾燥を休止」

などが自動的に行われる。これがサービスです。


また、集客や差別化に対し「エネルギーの見える化」の魅力の説明や方法が解らない現実があります。

私共ENABLEではHEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)をHEM&S(ホーム・エネルギー・マネージメント&サービス)と呼称しサービス重視のシステムとして提案しています。

実例として

  1. 施工としてHEM&S設置にネットワーク設置調整は欠かせません。ネットワーク調整を行うのですからその追加として、ネットワークAV(APPLE TV等)の設置調整を行います。Webカメラとタブレット使用の簡易監視カメラシステム(赤ちゃんや老人をキッチンで見守り等)。
  2. 遠隔地テレビ電話(FaceTime等)構築。
  3. 全館照明コントロールによるシーン照明採用。

 一見HEMSと無関係なサービスに見えますが、HEMSをネットワークサービスの一部と考え、生活の一部分をネットワークにより便利にする。尚かつエコまで実践できるサービスとして好評いただいております。

 

特に照明コントロールは「日本で唯一実現可能なシステム」を構築しており、実際に施工運用しております。

照明コントロールについて

照明コントロールは「HOME Automation(ホームオートメーション)」としてアメリカ、ヨーロッパでは広く普及しています。

 

その中でも(英国製、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)規格)は照明コントロールとして最適な規格と考えられています。

 日本でも昔からホームオートメーションは、外資系ホテル、商業施設、高級住宅、高級集合住宅、等に採用されてきました。(ザ・リッツ・カールトンやザ・ペニンシュラ東京など)

 現在は、HEMSの最終サービスとして「照明コントロール」の研究開発を各メーカーが行っています。

 

そもそも、HEMS普及や差別化にはサービスの充実が欠かせません。

 健康系アプリ(睡眠状態計測アプリ等)や家電コントロールアプリ。

変わった所では萌家電用キャラクターアプリ等もあります。

 

研究開発者はエコ&サービスの観点で「照明コントロール」が重要だと言う考えになりました。

今までも、生活シーン対応照明コントロールは存在しましたが(パナソニック・リビングライコンやルートロン)、普及には至っておりません。

原因としては、「全館コントロール向きの製品が無い」「日本の住宅の考えとして1室1灯」「高価」等々。

贅沢品として考えられていました。

 

私共ENABLEでも今までは豪邸と呼ばれる住宅にしか施工実績はありませんでした。

しかし、スマートハウスやHEMSの認知度が高まるにつれ、一般住宅での施工実績が増えてきました。

 

今後、HEMSサービスの一部として、広く照明コントロールが取りれられるのは確実です。


HEMSの必要性レポート